まつのベジタブルガーデン

滋賀県ギネスに挑戦!ピリッと爽やか「愛彩菜」

まつのベジフルサポーターレポート

滋賀県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・ベジフルビューティーアドバイザーの辻川育子です。  

茎までシャキッとみずみずしくて、フリルが可愛い野菜「愛彩菜(あいさいな)」をご紹介します。

愛彩菜が作られているのは、滋賀県南東部に位置する草津市にある近畿最大級の野菜産地・北山田。からし菜の変種を育成栽培した「わさび菜」はピリッと辛いのが特徴ですが、このわさび菜を新たな「ベジクサ」(草津野菜)として栽培を始められました。愛彩菜の名付け親でもあるJA草津市愛彩菜部会長の中島春樹さんにお話を伺いました。

11年前にわさび菜に出会った中島さん、「これだ!」とその美味しさにほれ込み、種を九州から取り寄せられたのが始まりです。愛彩菜はハウス栽培で一年中楽しめる葉野菜。季節によって日照時間や温度が違うため、生育期間も冬場は90日から100日、夏場は30日から35日くらいと変わります。

これからの季節は、湿気による白さび病・害虫の防除が必要。親虫を生け捕りすることで、できるだけ農薬を使わないように心がけています。また、温度管理のために換気をして風通しを良くしたり、真夏にはハウスに黒いシートをかけて太陽の熱を遮ったりと作業は大変。それでも真夏は収量が他の時期の6割ほどになってしまうそうです。

現在、愛彩菜の生産者さんは6名で、1人17~18棟のハウスで栽培をされています。1日の出荷量は2人で約50ケース(1ケース20袋入り)。年間に皆で15トンほどの収穫量です。播種を計画的にすることで、一年を通して出荷できるように工夫をされています。

ところで、この「愛彩菜」という名前は、どのようにつけられたのでしょう。「愛」は愛される野菜、「彩」はわさび菜の彩りの良さを表現し,「愛妻」とかけて名づけられました。今年、愛彩菜のパッケージがリニューアルされました。

お料理方法も載っていてまさに愛情いっぱいです。「愛彩菜」はカルシウムやカロテンが豊富で栄養も満点。カルシウムはレタスの約6倍、ほうれん草の2~3倍もあるそうです。そんな豊富なミネラルの流出をおさえ、可愛いフリフリを活かすにはサラダが一番!
愛彩菜のカルパッチョサラダ

彩りが良くて、サラダや添え野菜としても使いやすくお料理を華やかに見せてくれます。茎もシャキシャキみずみずしく生で美味しくいただけます。ドレッシングはキヌア入りでよりヘルシーに。

愛彩菜生春巻き

フリルを楽しむために春巻きの皮から覗かせてみました。香りも歯触りも楽しめます。

茹でて使ってみましょう。愛彩菜とホタルイカの酢味噌和え。
 
茹でても、シャキシャキ感やフリル感が残っていて、ピリッとしたお味や香りが酢味噌と合います。

白身魚のソテー、愛彩菜ソース

ソースには炒めた愛彩菜にヴィネグレットソースとアンチョビ―を混ぜ合わせました。付け合わせは素揚げの愛彩菜です。愛彩菜は、フリルを活かしてお弁当のしきりに使うと彩りもよく、野菜も食べられるのでお気に入りです!
 

天ぷらもおすすめ!そのかき揚げを使ったお料理「日野菜のサラダソースで食べる 愛彩菜のかき揚げバーガー」が2015年の全国地元食材マヨネーズグランプリで見事「キューピー賞」を受賞。

(写真提供:JA草津様)

愛彩菜は草津市の小学校の給食に月2回提供されます。そして、愛彩菜が出てくる「くさつ三彩菜」の歌もあります。思わず口ずさんでしまう草津市内ではかなり有名な歌です。草津市在住の音楽ユニット「GINLALAギンララ」さんが歌っています。くさつ三彩菜とは「愛彩菜」「紅彩菜(紫水菜)」「潮彩菜(アイスプラント)」の3つの野菜です。

そして、地元で愛されるこの草津野菜「愛彩菜」を使ったイベントが近々開催されます。4月23日(日)にオープンする草津川跡地公園、de愛(出会い)広場で行われる「ギネス世界記録へ挑戦!みんなで愛彩菜に大変身!」です。集まった人たちで草津市のブランド野菜「愛彩菜」をモチーフにした衣装を着て、その人数でギネス世界記録を目指すというもの。

現在は、アメリカで629人がバナナに扮したのが最多なので、今回は草津にちなんで932人集まってもらい更新を目指します。私も参加するために、衣装づくりワークショップに参加してきました。

さあ、ギネスチャレンジ成功となるでしょうか!!まだまだ参加者も募集中です。当日は応援・見学も歓迎です。詳しくはこちらをご覧ください。
http://932challenge.nomaki.jp/
(ワークショップの日程の追加があり、4月17日〜4月22日、草津市役所などで開催)

「この愛彩菜を全国に広めて多くの方に食べていただきたい。」と頑張られる生産者の中島さん。それをバックアップされているJA草津の方々が様々な方法でその魅力を草津から発信されています。ぜひみなさんも「愛彩菜」を食~べてください菜!

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