まつのベジタブルガーデン

岩手県「こどもふれあい食堂なのはな」へようこそ!地元野菜がつなぐ世代間交流イベント

まつのベジフルサポーターレポート

皆様こんにちは。岩手県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロ、食育インストラクターの千田広子です。

本日は私の住む一関市で行われた「こどもふれあい食堂なのはな」の様子をお伝えします。このイベントは住みよい地域づくりの一策として子供の居場所づくりを目指し、家庭的な食事、遊び、学習、読書等の機会の場を通じて健やかな子供の育成を育むことを目的としております。全国的に「子ども食堂」という名前で開催されている地域のボランティアが子供や親を対象に低価格や無料で食事を提供する民間の取り組みとは趣旨が異なります。

一関地区まちづくり推進協議会の主催で、スタッフはボランティアで結成されていますが、今回私が参加を決めたのは、一関市がナス、トマト、キュウリ、ピーマンなど果菜類の東北有数の産地であることを地元の人に周知させる機会として、また食育の観点からは苦手野菜でも一口食べてみよう!という挑戦の機会として魅力的なイベントであると考えたからです。

会場は旧ダイエー跡を利用した広く開放的な空間、市民センターなのはなプラザ。雨風の心配もなく、広い調理室も完備、階下には産直「新鮮館おおまち」があり食材の調達にも便利。学校でのチラシ配布とFMラジオによる声がけで約100名ほどの子供たちとボランティア40名が参加しました。
【当日のメニュー】
・夏野菜(ナス・ピーマン・カボチャ・ズッキーニ)の素揚げをトッピングしたカレーライス
・トマトの冷製コンソメスープ
・スイカとグレープフルーツ。
やはり子供たちに人気のカレーは外せませんね。「ピーマン好き?」「苦いから嫌い」「大好き!」「一口だけ食べてみようか?残してもいいからね」「苦いけど食べられた!」トッピングの野菜を含め残渣がほとんどないくらい子供たちはきれいに平らげてくれました。
野菜や果物の色は鮮やかで、ビタミンカラーといわれるように栄養価が高く、特に地元の旬の物は新鮮で栄養価の損失も少なく、素揚げした野菜たちは本当に美しいですね。
冷製コンソメスープは、昆布とトマトでダシを取り、湯むきしたミニトマトと板ずりして湯通ししたキュウリを入れ、冷たいスープを注ぎます。

夏はやっぱりスイカですね!一人2切れずつ用意。すべての切り身が真ん中の甘い部分が入るように丁寧に切っていきます。今年は価格が例年より高く、まだ食べていないという声が多く好評でした。


このイベントは使い捨ての食器ではなく繰り返し使えるものを使用しており、食後のカレー皿のふき取りや食器ごとの返却も子供たちがします。小さい体で一生懸命トレーを運ぶ姿は微笑ましかったです。
また食事提供だけではなく、お父さんのグループによる読み聞かせや、高校生や大学生による昔遊びコーナー、夏休みの宿題などの学習支援コーナーもあり、子供が一人でも安心して過ごせる空間、まさに夏休みの居場所と言えますね。実際一人で参加したという女の子に「読み聞かせはどの部屋ですか?」と聞かれ、楽しみにしてきた様子が伺えました。

小さいお子さん連れの父子の姿も多く、このイベントは一人でも、グループでも、親子でも楽しめます。またボランティアとして参加した学生にとっても新しい発見があったようで、様々な人が関わりを持つことで更に成長していくイベントなのだ思います。私は調理の他、野菜ソムリエとして各テーブルを回り一関の野菜のパンフレットを配り説明させていただきました。

150食用意した調理班のメンバー、チームワークばっちりでしたね。
地域の子供たちへの愛にあふれた大人の思いが、これからも世代を超えてつながっていくことを願っています。

以上岩手県のまつのベジフルサポーター菜ソムリエ上級プロ、食育インストラクターの千田広子のレポートでした。

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