松野貞文の全国視察レポート

福岡県美味しい「糸島野菜」を求めて

こんにちは。
福岡県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロの久保ゆりかです。

福岡市街から車で30分。福岡県の最西端に位置する糸島市。『美味しいものがたくさん集まる場所』として、大人気のスポットです。北西は玄界灘、そして南部には脊振山、雷山が接する自然豊かで農業が盛んな地域。水も綺麗で雄大な自然に囲まれているため、野菜作りには適した場所。近年、就農目的で若手の移住者も増えてきています。糸島市のすぐ隣は100万都市。糸島はのどかな地域でありながら、都会にも近いというロケーションも魅力なのです。今回は、『糸島』で農業を営んでいる二軒の生産者さんをお尋ねしました。

青ネギの生産・加工を100%自社栽培で行っている【ヨシウラファーム】さん。
育苗から自社で行い、青ネギのみを大規模に周年栽培されています。生育は全て土耕栽培。寒さが厳しい冬場は、生育に130日間ほどかかりますがそれでも年に5~7回収穫しています。自然災害や病気の被害を考慮して、98箇所に分けて栽培しもし問題が起こった際にも安定供給できるよう栽培しています。また、青ネギの加工業務も行っています。
不要な葉は取り除き、サイズごとに仕分けていきます。ある程度仕分けた後は手作業で行います。そんな加工場の施設内は、新鮮な青ネギの香りが充満しておりました。

お野菜は、畑に生えている状態を想像するのがコツ!育った状態に近い形で保存が大切です。青ネギなど、縦に生えているものは、根を下にして立てて保存します。輸送する為の段ボールももちろん、『縦型』です。箱に詰められたたくさんの青ネギは新鮮なうちに関東、関西、九州各地へと輸送されます。

そして、5年前に糸島に新規就農された藤井眞二さんの【藤井グリーンファーム】さんへ。春芽のアスパラガス産地視察の為再訪しました。日本一のアスパラガス農家を目指していらっしゃいます。
アスパラガスは一度株を作ると、約10年間は収穫することができます。藤井さんは17年目と言うアスパラガスを元気に育てていらっしゃいます。糸島というこの土地は水はけが良く、アスパラガス作りに最適とのことです。

アスパラガスには「春芽」と「夏芽」があります。春芽は(3月~5月)、夏芽(7月~8月)の年2回の旬がありますが、それぞれの季節で最も美味しく育つよう、徹底した管理が行われていました。春芽アスパラガスは夏芽に比べ収穫量は少ないのですが、繊維が柔らかく、甘味が強いのが特徴です。

収穫には、アスパラガスの長さを測れる専用のハサミを使ってカットしていきます。

採れ立てのアスパラガスをいただきました。ポキっと割ると、水分がじゅわっと出てきます。甘い!!採りたてはみずみずしくて、とにかくジューシー。根元に近づくほど甘味が増しています。藤井さんに「病気に強く美味しいアスパラを作るに大切なことは何ですか」と質問するとやはり「土づくり」との事でした。糸島というアスパラガス作りに適した土地だからこそ生まれる味です。
アスパラガスは、全ての芽を摘み取ってしまうと株が弱り、翌年以降の収穫量が極端に減ってしまいます。春芽の収穫を終えた後、根の養分を使い果たす前に1株から3~5本程の茎を立て夏には大きく育った葉から光合成によって根に養分を蓄えます。

夏芽のアスパラガスも楽しみです!下の写真 は、昨年のアスパラガスの様子です!

お昼は、糸島の人気イタリア店『アダンソニア』さんへ糸島の旬の恵みをいただいてきました!
糸島産のお野菜を使ったスープと前菜。手打ちの生パスタと糸島の漁港で採れた魚料理が自慢のお店です。

白を基調とした温かみのある内装。木目の素敵なテーブルやイス。ドライフラワー、ドライハーブが吊るされていて落ち着いた雰囲気。糸島の季節を感じながら、心癒されました。
平日でしたが、満席。予約して行かれる事を オススメ致します!糸島の季節を肌で感じる一日でした。

福岡県のまつのベジフルサポーター久保ゆりかでした。

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