松野貞文の全国視察レポート

静岡県「魅せる」ミニサイズ野菜に取り組む京丸園

静岡県浜松市でミニサイズ野菜の栽培を手がける京丸園株式会社様。外食産業など飲食業界では、小さな野菜に注目が集まっています。徹底した衛生管理のもと都市型農業施設での「魅せる」野菜栽培の現場を松野社長が視察。静岡県のまつのベジフルサポーター小櫛香穂さんのレポートです。

京丸園   松野社長(左)と京丸園株式会社 鈴木厚志社長様(右)

東京圏・大阪圏のほぼ中間に位置し、全国の消費地に鮮度良く農産物を供給できる立地環境にある静岡県浜松市京丸園株式会社様では小さなサイズの野菜にこだわって栽培を行っています。

松野社長が手にしているのは京丸ミニちんげん(青梗菜)。エグみもなくさっぱりと食べやすいのが特長です。

栽培ハウスへご案内いただきました。こちらはハウス一面に広がる芽ねぎの京丸姫ねぎです。

京丸園

芽ねぎの先にある黒いものは種です。播種からの成長の様子が分かります。

こちらでは水耕栽培が行われ水質、水温も管理されています。またハウス内温度も最高級品質のハウス用遮光カーテンによって、最適な環境が維持されています。京丸園様では、全国に先駆けて水耕栽培を始められ、来年にはミスト設備も導入予定とのこと。

京丸園

パネルを持ち上げるとびっしりと根が伸びているのがわかります。播種から出荷までは20日ほどで、安定供給できるよう日々段階的に栽培されています。

京丸園

収穫後は洗浄し、葉先を切りそろえ、その後、先端や隙間に残る小さな黒い種をピンセットで一つずつ取り除きます。鮮度保持のために、スポンジごとパック詰めされ出荷。

京丸園

日々の出荷量と、それに対する手間と時間のかかる作業量についてのご説明を聞き、松野社長も大変驚いていました。

京丸園

徹底した衛生管理と手間は、お客様のためですから」作物と真摯に向き合う京丸園の鈴木厚志社長のお言葉が印象的でした。

京丸園

芽ねぎは魅せる野菜の定番商品。京丸姫ねぎは、芽ねぎ寿司として野菜寿司のメインのネタになったり、最近は外食産業において焼き肉で巻いて食べる野菜として提供されることも多いそうです。

続いて、京丸ミニちんげんのハウスも見せていただきました。

京丸園

京丸ミニちんげんは株まですべて美味しくいただけて、捨てる部分がありません。

京丸園

丸ごと食べられるということでその場で試食をいただきましたが、柔らかい葉はエグミを感じず、株の部分の固さも気になりません。カット不要で丸ごと使えるため、魅せる野菜として「盛り付け」を重視した料理におすすめです。

京丸園

外食産業では「しゃぶしゃぶ」「鍋」「結婚式場」また「豪華客船のレストラン」でご利用いただくこともあるのだそうです。

これは背丈が15センチほどの京丸姫みつばです。通常のみつばより葉の大きさも背丈も小さいサイズ。

京丸園

葉のサイズが小さいので、料理のお皿やお椀へのおさまりもよく、まさに魅せる野菜。葉の枚数が多いことも、飲食店様に喜ばれる理由のひとつです。

ミニサイズ野菜にぴったりのお料理はこちら。

京丸園【京丸姫ねぎを使って】

★焼肉にさっと野菜をプラス・・・肉の旨みが引き立ち、さらに極細ねぎの歯触りに箸が進みます。さっぱりといただけ、女性に人気があるというのも納得でした。手が汚れないのも嬉しいですね。

京丸園

★クリーム系パスタにも合います。シャキシャキっとした食感が滑らかなクリームパスタのアクセントになっています。彩りで魅せる野菜効果も抜群です。

京丸園【京丸ミニちんげんを使って】

★野菜不足にプラスワン・・加熱時間がほぼ不要の柔らかいミニサイズの青梗菜は料理の仕上げに入れるだけで加熱も十分。包丁もいらず手間ナシで使えておすすめです。クセもなく和・洋・中のジャンルを問わず活用できます。

今回の視察で魅せる野菜の役割は、これからますます大きくなると感じました。京丸園株式会社様、大変お世話になり、ありがとうございました。

以上、静岡県のまつのベジフルサポーター 小櫛香穂さんのレポートでした。

 

 

 

 

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