松野貞文の全国視察レポート

栃木県老舗店に学ぶ長寿の秘けつ~「ケーキハウスヒガノ」の挑戦~

栃木県壬生町に70余年続く洋菓子店ケーキハウスヒガノさんが県内初のコールドプレスジュースバー「785 Vege Press Higano(ベジ プレス ヒガノ)」をオープン。長く地域から愛される老舗店の新たな挑戦を拝見しました。
ケーキハウスヒガノ
コールドプレスジュースとは、専用の低速ジューサーで野菜・果物を時間をかけて粉砕・圧縮し、素材の水分だけでつくるジュースのこと。酵素やビタミン・ミネラルなどの栄養素を効率良く摂取できる今人気の、注目のジュースです。
ケーキハウスヒガノ
運営するのは野菜ソムリエの日向野和美さん(下の写真中央)。オーナーパティシエの日向野敬司さん(写真後列中央)とご夫婦でお店を切り盛りされています。
ケーキハウスヒガノ
ケーキハウスヒガノさんの魅力は「素材を丸ごと活かす」スイーツのラインナップ。定番のクラウンメロンのケーキや、
ケーキハウスヒガノ
今年5月に訪ねたときには白桃の「時価」のケーキも。
ケーキハウスヒガノ
9月の今は同じ桃でも晩生品種の黄金桃のケーキが並び、ショーケース内に季節が溢れています。
ケーキハウスヒガノ
新規事業のコールドプレスジュースバーは「素材を丸ごと活かす」という軸をぶらさず、相乗効果でお店全体をより強くするもの。「Beauty(ビューティー)」や「Athlete(アスリート)」などテーマを設定した7つのメニューのほかカウンセリングをもとにジュースを食事代わりに摂る「ジュースクレンズ」も行い、健康の相談にくるお客さまも増えたといいます。
ケーキハウスヒガノ
そして、従来の店舗の一角をジュースバーにするにあたり、単なる増設工事ではなく、店全体を徹底してリニューアル。ケーキの冷蔵ショーケースは従来の丸みを帯びたものから、
ケーキハウスヒガノ
シャープな美しいラインのものに。
ケーキハウスヒガノ
奥から商品を出し入れできるだけなく、前が全面ウィング式に開閉することで、陳列の変更や清掃などの作業性が格段にアップしたとのこと。内装もシックになり、百貨店のジュエリー売り場を思わせる高級感が漂います。什器、内装等、相当な投資をされたとうかがいました。

変えてはならない軸は守り、より強くし、変えるところは思い切って変化する。70余年続く老舗店のリニューアルに、挑戦する大切さを学んだ視察でした。日向野さん、ありがとうございました。

ケーキハウスヒガノ

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