ニュース

【野菜動向 2017年12月下旬】

2017年12月下旬時点での産地状況をお伝え致します。
【葉茎菜類】
レタス類
10月に発生した台風の影響で定植ができていない時期に入り、出荷量が激減しております。また曇雨天による日照不足、寒波の影響で、生育が進まず小玉傾向と若取りにより出荷量は壊滅的減少となっています。
 
キャベツ
10月の台風の影響により、各産地共に出荷量が激減しております。また10月来の日照不足の影響とこのところの冷え込み、雨量不足で肥大が進まず小玉傾向です。総体の入荷数量は前年の80%程度となっております。
 
白菜
10月の台風・曇雨天の影響により、根張りが悪く玉の肥大不足が生じ、小玉傾向となっています。総体の入荷量は前年の90%程の見込みです。
カリフラワー
関東近在ものや、愛知県、静岡県、熊本県、徳島県など出荷の続く産地はありますが、生産者の減少、急な寒さによる生育遅れなどにより、入荷量が減少しております。年明け後は引き合いが弱くなり入荷量も回復の見込みです。
 
【根菜類】
大根
10月の台風の影響により、千葉県、神奈川産ともに塩害の被害が発生しております。また日照不足による生育停滞によって下等級の発生率が高くなり、肥大不足のためLサイズ中心の出荷となっています。総体の入荷数量は前年の85%程の見込みです。
 
人参
10月の台風により、千葉県は塩害や風などによる葉の損傷が見られています。関東近在ものは肥大化が遅れ、小ぶり気味の物の出回りが多くなる見込みです。小ぶり傾向は春先まで続く見込みです。
 
馬鈴薯、玉ねぎ
馬鈴薯の出荷量は大きな問題もなく、順調に推移しています。SやSSなどの下等級は九州、長崎県産に切り替わり、品質も概ね問題はありません。
 
玉葱の出荷量も大きな問題はなく概ね順調に推移。出荷は順調ですが、年明け以降の調整もあるため多少、量を絞りつつ、年内の出荷が終了を迎えます。年明けは1月10~15日頃より順次出荷が再開していく見込みです。
 
上記に合わせ価格も少しづつではありますが、上昇を見せています。高騰とまではいきませんが、この先は値下がりの見込みはなさそうです。
 
蓮根
定植時の低温と夏場の天候不順により作柄は平年よりはやや劣る状況。ただ肥大は悪くなく、年末に向けて入荷量事体は増加してゆく見込みです。年末需要も重なり価格は徐々に高騰しております。
 
 
【果菜類】
トマト、ミニトマト等
10月半ば以降の台風、曇雨天による日照不足、寒波の影響で玉伸びが鈍化、着色が遅れ、生育も停滞しています。年内は横ばいか減少する見込、年が明けても着果不良の段があるため、1月半ば頃までは少ない見込みとなっています。回復は1月下旬以降の見込みです。
 
きゅうり
10月中旬以降の天候不順の影響を受け、関東産の作柄はやや不良。西南産地も寒さによる影響を受け、生育が遅れています。寒さによるハウスの加温や年末需要もあり、12月下旬に向け価格高騰の見込みです。
 
ピーマン
10月中旬から続く天候不順による作柄不良も、徐々にではありますが回復に向かっており少しつ入荷量も増えてはいます。ただ各産地で大きさが安定しておらず、茨城県産は6入りなどの小玉傾向、宮崎、高知県産は4玉サイズなどで大玉傾向となっております。
 
茄子

天候不順の影響と樹勢低下により、11月上旬までは不調でしたが、中旬頃から生育、数量ともに少しづつですが回復してきました。加温も始まり、12月に向けて徐々に増量しています。12月に入り寒さの影響で生育が良くなく、一時入荷が少なくなっていますが、年末商材ではないため年明けには入荷量が回復する見込みです。

産地・商品状況の最新記事