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台風12号と猛暑による野菜被害について

先般の台風12号の爪痕と、7月来続く猛暑、少雨の影響で各地とも野菜の被害が拡大しております。

ほうれん草、小松菜、こねぎ、葉ねぎ、ニラ等、青菜全般

気温が高すぎるために生育が止まっており、大きくならない状況です。多くの作物に暑さと少雨による葉の枯れ、しおれ、焼けが多発しており、収穫量が激減しています。台風の影響を受けた産地では風による倒伏もあり出荷量減少しています。

横倒しになった小ねぎ
2018年7月豪雨猛暑被害

作物の生育には適温がありますが、この夏の猛暑は作物の生育の適温上限を大きく上回っており、さまざまな異常が発生しております。

あまりの高温のため葉が枯れた小松菜
2018年7月豪雨猛暑被害高温により正常な水分の蒸散ができず、このような状態になってしまいます。
2018年7月豪雨猛暑被害一部破損したパセリのハウス。高温のため葉が焼け、枯れてきています。
2018年7月豪雨猛暑被害

ハーブ類

ハーブ類の中でもパクチーやチャービル、ディル、ルッコラセルバチコなど、涼しい気候を好む物は高冷地や準高冷地の比較的涼しい地域で栽培されます。しかし、今年の異常な暑さと強烈な日差しにより、葉がやけどをした状態になり、枯れや変色が強く出て各産地とも生産量が激減しております 。

2018年7月豪雨猛暑被害写真のように、畑に植わっている状態ですでに枯れが入ってきています。
2018年7月豪雨猛暑被害

つま物類

ハウス内の温度が高温になりすぎ、遮光や換気を行っても防げない状況。特に生産量の多い愛知県では、高温が続いているため出荷量が激減しています。

あまりの高温で収穫から出荷、梱包等の一連の作業中にも傷みが発生するなど被害が甚大です

はくさい

生育適温と結球適温(玉になっていく過程)を大幅に超えているため、結球せずに葉が開き、塔立ち(上へ上へと茎を伸ばしてしまう)してしまっています。

2018年7月豪雨猛暑被害

そのため、全体的に巻きがゆるく、緑が強い、軽量な物となっています 。

2018年7月豪雨猛暑被害

7月25日の速報でもお伝えしましたように、現在出荷のある全ての産地におきまして状況が同じなため、代替産地もほぼない状況です。

このため、当面の間は商品によって通常期の規格・重量を満たせない場合がございます。また、品目によっては取扱いを一時休止させていただく場合もございます。何卒ご寛容くださいますようご協力の程よろしくお願い申し上げます。

また、気温が高いため、納品された商品は速やかに冷蔵庫保管をお願いいたします。暑さで弱って成長していることから、通常時よりも傷みやすいため、在庫はなるべく持たず、こまめなご発注をいただけますようお願い申し上げます。

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