幸せ野菜ランチレポート

手づくりよもぎ餅で端午の節句

よもぎ餅

まつのクッキングプランナーの谷口恵里です。今日は「端午の節句」、古くは中国から伝わる「五節句」の1つです。

五節供とは・・・
1月7日(七草の節供)
3月3日(桃の節供)
5月5日(菖蒲の節供)
7月7日(笹の節供)
9月9日(菊の節供)

奇数(陽)が重なる日は陰に転じやすいと考えられ、邪気を払う行事が行われていました。5月5日は雨期を控えて病気や天候災害を払う節供。香り高い菖蒲と並んでよもぎも邪気を払うとして古くから活用されてきました。

そこで本日の「幸せ♡野菜ランチ」は、手づくりの『よもぎ餅』の行事食。

よもぎ餅
よもぎの説明と「端午の節句」を解説する3カ国語(日本語・中国語・ベトナム語)のPOPも掲示。

多国籍の従業員が働くまつのでは、日本の食文化や伝統を伝えることも「幸せ♡野菜ランチ」の大切な役目。ストーリーを伝えるPOPは行事食の必須アイテムです。

よもぎ餅
使用するのは「よもぎといえばココ」といわれる徳島県上勝町の『いろどり』さんのよもぎ。

ビニールハウスで促成栽培されたよもぎは、とても香り高く柔らか。袋を開けた瞬間、キッチンいっぱいに爽やかな香りが広がりました。

上勝町いろどりのよもぎ

まずは、茹でて水にさらしあくを抜いたよもぎをミキサーでペースト状にします。
よもぎ餅

よもぎペーストの水分をよくきって

よもぎ餅
ボウルにたまった水分(エキス)は、大切に粉を練るのに使用。上新粉と白玉粉、砂糖、よもぎエキスを混ぜ合わせ、耳たぶくらいの柔らかさになるようによくこねます。 

よもぎ餅

混ぜ合わせた生地は蒸し器で15分間、もっちりと蒸しあげます。

よもぎ餅

蒸しあがったら熱いうちに、水分をきったよもぎペーストを加えてよく練りこみます。

よもぎ餅
生地を約50gに分けて伸ばし、餡を包んだら出来上がり。日勤と夜勤あわせて約150個のよもぎ餅を作りました。

よもぎ餅

従業員からは「よもぎが香り高くて爽やか!」「よもぎってこんなに美味しかったんだ」と嬉しい声が。

よもぎ餅

24時間稼働する弊社で日勤と夜勤の従業員に提供する『幸せ♡野菜ランチ』で大切なのは、時間が経ってもできる限り、できたての美味しさを保つこと。今回は、冷めても固くならない餅をつくることに苦労しました。

どうすれば柔かさをキープできるのか。全国のまつのベジフルサポーターのメンバーも心強いご意見番。山菜に詳しい方、家業が餅屋の方、管理栄養士の方・・・それぞれの立場からアドバイスをいただき、試作を重ねました。

そのかいあっての嬉しい感想。次回も頑張ろうと思える瞬間です。

徳島県上勝町のいろどりさんのよもぎは、従業員からもその他のメニューのリクエストがくるほど評判は上々。洋食業態ではソース向けに、沖縄では『フーチバ』と言ってそばに練りこんで使われるアイテムです。

濃厚な香りと食味を活かしてパンやケーキ、天ぷらやおひたしなども試作してみたいと思いました。出回り期間が短いですが、旬を楽しむアイテムの一つとして、ぜひこの時期に取り入れてはいかがでしょうか。

徳島県上勝町のいろどりさん、美味しいよもぎをありがとうございました。

よもぎ餅

 

季節の行事食の最新レポート