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2011年 1月 29日 (土)

産地視察~ TerrasseGourmande ~

by ジュニア野菜ソムリエwasabi

今回は
埼玉県所沢市の農園を訪問させていただきました。

所沢は、プロ野球西武ライオンズの地元ということで、
地名をご存知の方も多くいらっしゃると思います。

私自身30年前、祖父母が東京からこの土地に移り住んだこともあり、
今でも年に数回は訪れる馴染み深い土地です。
住宅より畑が、多くどんぐりや栗拾いを楽しんでいましたが、
この地も例外でなく、開発が進み、
農地や林がなくなり風景が様変わりしてしまいました。
気候は、神奈川に比べると肌寒く感じることが多いです。



駅から15分ほどの住宅街の中に、
公園と間違えてしまうほどきれいに整備された1haの農園
今回訪ねた terrasse gourmande です。



この場所に、お野菜を並べて販売してらっしゃるそうです。




広大な土地には、無農薬お野菜だけではなく、
果実栗の木が栽培されています。


時期になるとキウイが実をつけるそうです。
かんきつ類の木の中には、レモンも。
プラムの木もあり、多くの果実も
 



暖地さくらんぼの木が一列に並び、
春先に咲く桜がきれいだろうなあ。
とイメージしてしまいました。


 

この農園のオーナー増田氏は、
音楽制作をされレーベルも経営されていらっしゃるということで、
このセンスの良さも納得です。


食学指導士でもある増田氏は、
「土」からお客様が「口に運ぶまで」の責任を持つからこそ、
「美味しさ」「栄養価」にすぐれ、
「地球にやさしい方法」で生産した野菜を提供できる

という信念のもと永田農法を取り入れた無農薬野菜を栽培されています



土壌の力を最大限に生かすことで、
野菜の旨みと糖度を引き出す永田農法の栽培を、
畑の周りに植えられたクローバーが助けていました。



ご自宅にもお邪魔し、
お話を聞きながらお野菜の試食もさせていただきました。




一番初めにいただいた「ほうれん草」
生のほうれん草は、独特のえぐみの代わりに、
茎・葉にジューシーさと甘みが強いことに驚きました。
茹でたものもこの甘みが調味料の代わりになっているようでした。




大根・人参も同じく、みずみずしくジューシー。
ポリポリとおやつに食べれるお野菜で癖になりそうです。


これから、多くのイタリア野菜の種まきもするそうです。
チコリだけでも、3種類を予定しているということなので、楽しみです。

生で食べて甘みがある無農薬のお野菜は、
消費者の手元にも届きにくいのが現状
です。

お野菜の味を生かした調理法で、
他の産地のものと混ぜずに提供できる店舗であれば、
お野菜の良さが消費者に伝わりやすく、
安定したリピーターが得られるはずです。

世田谷地区・東横線沿線の住宅街など、
普段無農薬を購入することが多い地域に限定し、
かつ住宅街であれば野菜の持ち帰りの需要も期待できます。

増田氏が、子供たちに安全な食を提供するという姿勢と、
音楽同様愛情のはいったお野菜を育てていらっしゃること
が伝わり
多くの子供たちにこのお野菜を食べてほしいと願ってます。



子供たちの歌声がかわいいCDもいただいてしまいました。


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