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2012年 9月 2日 (日)

石川県産食材求評懇談会2012夏@代官山リストランテASO

by ジュニア野菜ソムリエmiyo

代官山リストランテASOで行われた、
石川県産食材求評懇談会2012夏に行って来ました。

石川県は金沢に代表されるように、古くからの伝統文化を大切にされている地域で、
また食文化についても京野菜と並んで有名な加賀野菜という伝統野菜もあり、
以前から関心を持っていました。
今回はその加賀野菜をはじめ石川県内の食材で、一流レストランのシェフにより試食が振舞われるという事で、とても楽しみにしてきました。

最初に、
谷本石川県知事やリストランテASO統括料理長高松シェフからの挨拶がありました。

谷本知事からは、
現在は東京〜石川間が陸路(鉄道)で4時間近くかかっている為、関西中心の商業圏となっているが、2年後に北陸新幹線が開通すると約2時間半にまで短縮される為、
今後は関東商圏への流通にも力を入れていくというお話がありました。
あまり知られていないと思いますが、2年後にはグッと石川県が近くなるんですね。
高松シェフからは、
今回はそれぞれの食材の美味しさをいちばん引出すメニューを考案されたとの事で、
早速、試食が運ばれ懇談会が始まりました。

会場には26のブースがあり、
入ってすぐに加賀野菜(北形青果)が展示されていて、
珍しい野菜達が目を引いていました。

加賀野菜とは『昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜』で、古くは江戸時代から栽培されている15品目の野菜が定義されています。
加賀野菜のHP→ http://www.kanazawa-kagayasai.com/index.html
試食では打木甘栗赤皮南瓜のニョッキをいただきました。

南瓜の甘さが際立った、モチモチのニョッキでした。
また、出荷が始まったばかりの加賀れんこんをいただいたので、試食させていたただきました。少し蒸しただけで柔らかく糸を引いて、とても新鮮で美味しかったです。

その他にも石川県内で生産されている野菜が沢山展示されていました。
こちらはゼブラ茄子のグラタンとローザビアンカのサラダ(高農園)

茄子がトロトロで口の中でとろけました。

ミニ玉ねぎのロースト バルサミコ酢ソース(スギヨファーム)

ローストしただけというミニ玉ねぎの甘さに驚きました。


お野菜の隣では、
日本海で取れる新鮮な魚介類や、能登牛のステーキも振舞われていました。


能登の珍しい食材を発見しました。
いしるという魚醤とこんかという米ぬかに漬けた魚(海士屋文四郎)

ここでは、こんかを使ったバーニャカウダーをいただきました。
アンチョビを和風にしたような風味で、バーニャカウダーにぴったりでした。
貴重ないしるもいただいたので、じっくり堪能したいと思います。

能登は里山(棚田)が世界農業遺産に登録されているそうで、
そこで収穫されるお米も沢山、それぞれのお米の特長に合わせたメニューで調理されていました。


そして驚いたのがこの葡萄、ルビーロマン

500円玉と比較すると粒の大きさが良くわかると思いますが、
デパートではひと房3万円で売られているものもある程、貴重で高級な葡萄。
石川県のみで生産されている葡萄で、品種改良で作られ、粒の大きさ、色、数、糖度、全て基準に満たないものは、ルビーロマンとして販売できない、ブランド葡萄です。
一粒試食したところ、ジュースのようにジューシーでとても甘かったです。
見た目も芸術品のようにとても綺麗で、生産者の方の苦労が伝わる一品でした。


会場を一周すると、前菜からデザートまで、順に食べられるという流れなっており、
海の幸、山の幸、厳選された食材をフルコースでいただいたようでした。
生産者の方とも直にお話ができ、終わった時には石川県を一周してきたような、とても見応えのある懇談会でした。ありがとうございました。
これを機に今後も更に石川県の食材を応援させていただきたいと思います。


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