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2012年 4月 7日 (土)

東日本大震災を越えて【仙台庄司マネージャー講演】

by ちゃーりー


先日の入社式に際し、
仙台の協力会社である
株式会社庄司 庄司統括マネージャー
講演を行っていただきました。



庄司統括マネージャーは、小売部門や教育を担当されており
物腰柔らかく気さくな人柄の中に情熱や信念を持たれている方。



庄司さんは、仙台市若林区にあります。
従業員の中には、家を流された方もおられました。

冒頭見たのは、東日本大震災の被災地の様子をまとめたDVD
昨年よりテレビで幾度となく見た光景・・・
その場にいる全員が言葉なくただそれを見つめていました。

震災が発生して間も無く、
我々まつのは自分達のトラックに救援物資を積み、庄司さんへ向かいました。
私も、その時トラックに乗り込んだ一人です。
そのときに見た光景は忘れられません。



そして、語りかけるように話は始まります。

震災時、どのような状況だったか
従業員の中には、家を流された方もいたこと
庄司マネージャー自身も危うく書棚の下敷きになるところだったこと

お店ではない庄司業務センター前に、
いつの間にか食べ物を求める人が並び
お客様に届けるためのものであったが、出来る限りの販売をしたこと


一番印象に残ったのが
庄司さんでアルバイトとして働いていた留学生の話でした。
その留学生は、帰り道に津波に流され
助かったものの4日間街を彷徨ったそうです。
見つけて並んだ配給は、自分の手前で無くなってしまったそう。

庄司マネージャーがこのことを知ったのは、
留学生の被災体験をまとめた一冊の本から。
その続きにはこう書いてあったそうです。

「自分はもらえなかったけど
 もらった人の笑顔を見ていたら自分は幸せな気持ちになりました」


その留学生は、原発事故があった際も
今までお世話になった方を置いて自分だけ帰れない
そういって今も日本にいるそうです。

そして、庄司マネージャーの言葉

「自分はその子におにぎり一個あげられなかった。
常日頃から何かあったら会社においで
と言っていたならばその子は会社へ来ただろうし、
そうしたら何か食べさせてあげられたのに」



会社の従業員は家族のようなもの
その家族を守りたい


その想いから発せられた言葉だと思いました。



被災した体験をもとに書き出した
準備しておくべきもののリスト
を頂きました。



当時の状況を思い出し、これからに備えまとめられた2枚

このリストには
庄司マネージャーの「守りたい」という気持ちが詰まっていると感じました。


今回のお話を伺って思ったのは、
災害時に会社があるべき姿


話の中で知ったのは、
首都圏で災害が起きた時に備え、
まつのが食料や物資を備蓄しているということ。

またなにか買い揃えてるな・・・くらいの気持ちで見ていた自分

「あなたたちは、お給料以上の保障をもらっている」

そう庄司マネージャーに言われるまでその意味に気がついていませんでした。


もし災害が起きたら、まず会社に来なさい。 
 必要なものはここに揃えてある。
 そして体制を整えたなら、
 「食と物流」を預かる自分達の役割を一緒に果たそう。
 他の誰かのために動こう。


それは講演の後、社長が言った言葉。


地震が本当に発生するのか
何か別の災害に見舞われるのか
それはその日まで分かりません。

しかし社会人として、自分と会社の力で
他の誰かのために確かに何かが出来るのだ


そのことを忘れないでいたいと思います。


庄司マネージャー
たくさんの大切なことを気づかせていただくお話をいただき
本当にありがとうございました。


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